スキルアップして有利な再就職や転職を目指そう!

求職者支援訓練とは、離職による求職者あるいは転職希望者の早期就職を支援するための制度です。
現在仕事を探している人が、より希望に沿った就職を実現するための新しいスキルを、給付金を貰いながら原則無料で勉強できるというものです。
仙台圏内においても様々な場所・学校で訓練を受けることができます。
令和4年からは、全国どこに住んでいても受講可能なオンラインの訓練も開始されました。
この記事では、どこでどのような求職者支援訓練を受けることができるかと、訓練受講までの流れとメリット・デメリットを説明します。

仙台圏内の人が求職者支援訓練を受けることができる場所

仙台圏内でどのような求職者支援訓練が受けられるのかご紹介します。
紹介している訓練科目名は、これまでに実施済み、あるいはこれから開講予定のある代表的なものです。
求職者支援訓練には「基礎コース」と「実践コース」があります。

基礎コース

基礎的なビジネスマナーやスキルを学んだ後に、パソコン操作の基礎を学習できます。

訓練施設名 場所 代表的な実施科目
東北電子専門学校 仙台市青葉区花京院 ビジネスパソコン基礎科

実践コース

パソコン系の科目が多く、基礎からプログラミングまで幅広い種類の講座が揃っています。
パソコン系以外では、財務、介護、医療事務などが学べます。

訓練施設名 場所 代表的な実施科目
ジョブアカデミイ 仙台校仙台市宮城野区榴岡 介護職員初任者研修
日建学院仙台校 仙台市青葉区中央 パソコンも学べるFP・経理事務科
SCTポリテクニクカレッジ 仙台中央校仙台市青葉区中央 JAVA・Pythonプログラミング科(eラーニング)
キャリアスクールソフトキャンパス 仙台校仙台市青葉区一番町 システム開発・WEBプログラマー科
株式会社ニチイ学館仙台支店仙台教室 仙台市青葉区中央 医療事務科
ジップス佐沼校 宮城県登米市迫町佐沼 IT活用OAビジネス実践科
JMTC古川教室 大崎市古川福沼 クラウド活用パソコン事務科

オンラインによる職業訓練(デジタル分野)

全国の求職者を対象としたオンラインによる職業訓練は、令和4年8月に初めて募集が行われ、9月より実施されました。
今後の募集については未定ですが、ここでは参考例として、令和4年に実施された訓練内容を紹介します。

なお、全ての訓練は訓練施設と、自宅等の学習場所をオンラインの同時双方通信によって行います。そのため、日本全国どこに住んでいても受講が可能です。
ただし、パソコンやインターネット環境、および使用するアプリケーションが必要です。パソコンを貸出している職業訓練校もありますが、基本的にこれらにかかる費用は自己負担となります。

訓練実施機関名 訓練科目名
ヒートウェーブ株式会社 サイバーセキュリティマネジメント科
北大阪商工会議所 Webアプリプログラマー(Java言語)養成科
株式会社ソコロシステムズ IT人材育成科
有限会社エヌティ・クリエイト IT導入リーダー育成科
キャリア教育プラザ株式会社 Webデザイナー養成科

よつばIoTカレッジは仙台からも通える範囲

当校の「よつばIoTカレッジ」は、村山市楯岡のにぎわい創造活性化施設、「Link MURAYAMA」の3階にございます。
JR村山駅からも近く、アクセスがしやすい位置です。
仙台から村山駅までの直行のバス、山交バス「特急48ライナー」を利用していただきますと、仙台からの通学も可能です。
「仙台駅前・広瀬通一番町・仙台高専広瀬キャンパス入口」からご乗車いただき、「村山駅前」で降りていただきますと、村山駅から徒歩7分ほどで到着いたします。

また、当校でも「オンライン授業」を設定している講座がございます。
就職支援や職業人講話の際は実際に通所いただくことが必要ですが、授業はオンラインでの受講が選択できます。

仙台からも通いやすい距離となっていますので、ぜひご検討ください。

よつばIoTカレッジの特徴

当校「よつばIoTカレッジ」は、WEB業界やパソコンスキルに特化した職業訓練校です。基本的な「Word・Excel」などのofficeアプリケーションの操作方法を学び、検定を取得する訓練や、他の職業訓練校ではなかなか受けることができないWebライティング・Webデザインの訓練を行っています。よつばIoTカレッジの特徴をご紹介します。

1.オンライン訓練の実施

よつばIoTカレッジでは、求職者支援訓練では珍しい「オンライン授業」を取り扱う訓練がございます。機会を見て「Webライティング」訓練や、「Webデザイン」訓練でオンライン授業を開講予定です。
就職支援や職業人講話などの訓練の時間では通所受講が必要になりますが、基本的な座学授業・実践授業をオンラインで行います。
Web業界・パソコンスキルに特化したよつばIoTカレッジならではの取り組みです。
また、パソコンがご自宅にないという方のためにパソコンを無料で貸し出ししています。(通信料は自己負担になります)

2.仙台市のハローワークでは紹介されていない

当校は山形県の村山市に所属しております。そのため、仙台のハローワークでは当校の職業訓練はご紹介されておりませんが、他県からでも受講が可能でございます。
しかし、職業訓練の申込については、お住まいの住所を管轄するハローワークのみでしか行えませんのでご注意ください。
まずは現在の管轄のハローワークで相談をしてください。

3.仙台市で実施されない訓練を実施

当校で行うWEB関連の訓練は、仙台市だけではなく、全国的にもあまり例がない珍しい訓練でございます。
2022年の9月に当校で行いました「Webライティング速習科」の授業は、東北初のWebライティング講座という事で、たくさんのメディアに取り上げていただきました。
よつばIoTカレッジは仙台からも通いやすい距離にございますので、ぜひ当校にレベルの高い訓練を受けに来ていただきたいです。

4.実務者がお伝えする

よつばIoTカレッジを運営しているのが、「S.E.Onetop合同会社」というホームページ制作会社でございます。
実際にWeb制作・運営の仕事の経験を長年培ってきた実務者が講師となりますので、「教科書をただなぞった授業」ではなく、「いざ働いたときに実務に役立つ授業」をさせていただいております。
そのため、当校の授業では教科書は使うのですが、教科書通りにお伝えしないこともあります。よつばIoTカレッジの大きな特徴です。

5.教育事業を生業としていない

先ほども申しましたとおり、よつばIoTカレッジを運営しているのは「S.E.Onetop合同会社」というホームページ制作会社でございます。
2022年の夏より、求職者支援訓練施設「よつばIoTカレッジ」の運営を開始させていただきました。
主な仕事はホームページの制作・運営ですので、教育事業を生業としているわけではありません。
そのため、良い意味でも「職業訓練校らしくない職業訓練校」といえます。
教えるノウハウも十分にございますので、ご安心してご受講ください。

求職者支援訓練を受講するまでの流れ

1.ハローワークに求職の申し込みを行う

申し込み方法には、ハローワークに行って登録する方法と、ハローワークインターネットサービスにアカウントを登録し、自宅から申し込みする方法の2つがあります。
どちらの方法でも、失業手当の受取手続きや求職者支援訓練の申し込みなどのために、実際にハローワークに行く必要があります。
おすすめは、まずは自分のパソコンでハローワークインターネットサービスにアカウントを登録し、求職者マイページを作成してから2次元バーコード(QRコード)を印刷してハローワークに持参する方法です。
2次元バーコードを印刷しておくことで、ハローワーク窓口での待ち時間の時間短縮などの効率化に繋がります。

2.ハローワークで求職者支援訓練の説明を受ける

希望すればハローワークの窓口で、訓練担当の方から直接説明を受けることができます。
なお、ハローワークでは定期的に求職者支援訓練の説明会を行っていますが、直接説明を受ける方法と併せて利用することがおすすめです。
窓口で直接説明を受けるメリットとしては、疑問点を直接質問できる上に、自分の実情にあった訓練を選ぶためのアドバイスをしてもらえる点です。
また、説明会のメリットは実際に訓練を行う学校の担当者から訓練内容の説明を受け、具体的な授業内容などの質問をすることが可能です。
どちらを選んでも、失業手当を受給するのに必要な「求職活動」と見なされるのも大きなポイントです。

なお、受講申込書などの受取が必要になりますので、窓口での担当者との面談・相談は必須となります。
職者支援訓練が必要かどうかは、あくまでもハローワークが就職活動の状況などを検討して判断しますので、
希望したからといって必ず受講できるとは限りません。

職業訓練受講給付金の受給を希望する場合には、この時点でハローワークに申し出ます。

3.ハローワークで受講申込手続きを行う

ハローワークでの面談・相談後、ハローワークの受付印が押された受講申込書を、自分で訓練実施機関に提出します。

訓練実施機関への提出は持参でも郵送でも可能ですが、申し込み締め切り日ぎりぎりとならないように余裕を持って手続きをすすめてください。
また、この時点で「職業訓練受講給付金」の事前審査の申請をします。
この申請は後日でも可能ですが、できる限り同時に行うのがおすすめです。

4.訓練実施機関による選考後合否通知が届く

選考方法は訓練実施機関によりますが、基本的には書類選考、面接、筆記試験などの方法で行われます。
合格・不合格通知は、訓練実施機関から自宅に直接送付されます。
「職業訓練受講給付金」の事前審査の合否通知は、ハローワークから郵送もしくは手渡しで通知されます。

5.ハローワークから支援指示を受ける

合格通知が届いたら、訓練開始日の前日までにハローワークに行き、就職支援計画書を受け取ります。
これが「支援指示」です。

6.求職者支援訓練の受講開始

5までの手続きが終わると、受講手続きが整い訓練開始です。
しっかり出席して真剣に学び、必要なスキルを身に着けましょう。
欠席が多い・受講態度が悪いなどの問題があると、求職者支援訓練の修了認定や職業訓練受講給付金の受給にも大きく影響します。

また、月に一度ハローワークが指定する日に来所する必要があります。
この指定来所日に無断欠席すると、求職者支援訓練の終了認定や職業訓練受講給付金の受給にも大きく影響するため、必ず来所しましょう。

求職者支援訓練(求職者支援訓練認定コース)とは?

厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークが発行しているリーフレットには、下記の通り記載されています。

「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない方が、職業訓練によるスキルアップを通じて 早期就職を実現するために、国が支援する制度です。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/000918499.pdf

職業訓練の一つが、求職者支援訓練になります。

なお令和4年7月1日より、雇用保険を受給しながら求職者支援訓練を受けることも可能になりました。
参考URL:https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/001233928.pdf 

「基礎コース」と「実践コース」の2種類がある

「基礎コース」は2〜4ヶ月の訓練期間中に、多くの職種に共通する基礎的なスキルや知識を習得するための訓練コースです。
最初の一ヶ月で職業能力開発講習を行います。
そこでは社会人の基礎の力であるビジネスマナー、社会保険制度の知識、健康管理方法、コミュニケーション方法、就職活動計画の作り方、職業生活設計の作り方などを学びます。
その後、実際の仕事で必要なビジネススキルや、パソコンの基礎などを学びます。

「実践コース」とは3〜6ヶ月の訓練期間中に、就職に向けて、特定の職種の職務に必要な実践的なスキルや知識を身につけるためのコースです。
「実践コース」では殆どの場合、学科(座学)と実技を並行して行うという、より実際の仕事に役立つ方法で行われます。

できる限り早く就職したいという場合であれば、「実践コース」を選ばれたほうが希望の職種への就職の早道になります。
パソコンに関する知識やスキルがほとんどないという場合には、「基礎コース」の受講をおすすめします。

受講するための要件

求職者支援訓練を受講するための要件は、以下のとおりです。

  • ハローワークに求職の申込みをしていること
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと(注)
  • 労働の意思と能力があること
  • 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

※厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークが発行しているリーフレットより

主な具体的な対象者は、以下のような方々になります

  • 雇用保険の適用がなかった離職者の方(注)
  • フリーランス・自営業を廃業した方
  • 雇用保険の受給が終了した方
  • 一定額以下のパートタイムで働きながら、正社員への転職や車内で正社員転換を目指す方など

引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/000918492.pdf

(注)令和4年7月1日から、雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されたことにより、雇用保険の受給資格者でも受講が可能になりました。
参考URL:https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/001233928.pdf

求職者支援訓練を受けたときのメリット・デメリット

このように求職者支援訓練は、国による求職者を支援するための素晴らしい制度です。
しかし受講しようとする人や状況によっては良いことばかりではなく、不都合になる点もあります。
求職者支援訓練のメリットとデメリットを紹介します。

求職者支援訓練を受けたときのデメリット

自由に使える時間が制限される

求職者支援訓練のデメリットは、訓練の受講によりプライベートの時間や、求職活動をする時間が制限されてしまうことです。
訓練への出席は訓練実施施設及びハローワークによって管理されます。
病気や事故、あるいは面接などの求職活動などのやむを得ない事情による欠席の場合でも、訓練の修了認定や職業訓練受講給付金の受給に影響する場合があります。
無断欠席が多すぎる場合などは、退学などの処分もありえます。
これらは、ハローワークへの来所予定日においても同様の扱いとなります。
また、訓練内容によっては訓練途中での小テスト、訓練修了試験、資格試験の受験などが行われます。
小テストや試験があることにより訓練時間以外、つまりプライベートタイムでの学習や練習が必要となる場合があります。

自分の都合による訓練の変更が認められない

実際に訓練を受けてみたら自分が思っていた内容と違うなどの、自分の都合による訓練の変更は基本的には認められないということも、デメリットの一つです。
そして一度求職者支援訓練を受けると、原則卒業後1年間はこの制度を利用できません。
これらの点を踏まえて、どの求職者支援訓練を受けるのかをしっかりとハローワークで相談し、自分でもよく検討して、後で後悔することのないようにしましょう。

求職者支援訓練を受けたときのメリット

無料で職業訓練が受けられる

求職者支援訓練は、交通費やテキスト代は自己負担にはなりますが、基本的に無料で受けられます。
専門の学校やスクールで学ぶとなると、多額の費用がかかる場合がありますので、無料でスキルアップができる職業訓練は非常に心強い制度です。

失業手当を受給しながら学べる

求職者支援訓練は、雇用保険の失業手当を受給しながら学ぶことができます。
さらに、この失業手当の受給期間は、訓練機関の終了まで延長される場合があります。
雇用保険の受給がない方の場合でも、要件が整えば職業訓練受講給付金を受給しながら学ぶことができます。
(詳しくはハローワーク窓口でご確認ください。)

就職支援を受けられる

求職者支援訓練の受講生は、ハローワークと訓練施設から様々な就職支援が受けられます。
ハローワークからは、訓練内容に沿った就職先の情報が提供され、担当者と具体的な就職相談ができます。
訓練施設では、実際に訓練内容を仕事で活用している方による「職業人講話」という訓練科目が実施されます。
なおこれらの就職支援を受けた後に、訓練内容と関連のない業界・職種への再就職などをしても問題ありませんし、ペナルティもありません。

まとめ

仙台から通所あるいはオンラインで受講可能な求職者支援訓練制度について説明しました。

求職者支援訓練は求職中の方が希望する仕事に就くための新しいスキルを身に着けられるように国が支援してくれる、とても素晴らしい制度です。
テキスト代などの諸経費を除いては基本無料であり、要件が整えば雇用保険の失業手当、もしくは職業訓練受講給付金を受給しながら勉強することができます。

令和4年から始まったオンラインによる求職者支援訓練であれば、自宅からの受講が可能です。
なお、当校でもオンラインで受講ができる講座を設定しております。
就職支援や職業人講話等の訓練では実際に通所していただく必要がありますが、基本の授業はオンラインを選択することが可能です。
当校「よつばIoTカレッジ」は、村山市楯岡に所在しており、仙台から県外と聞くと少し遠いと感じるかもしれませんが、特急バス48ライナーをご利用いただくことで、仙台からもアクセスしやすい立地となっております。

この記事を読んでくださってよつばIoTカレッジで開講している求職者支援訓練にも興味があると感じていただけましたら、いつでもお問い合わせをお待ちしております。